田島 直樹さん
2023年卒
私は自立をしたい思いで新聞奨学生度を利用して進学する事を考えたのですが、その中でも夕刊配達が無い産経新聞奨学会ならば、勉強との両立が可能だと思い産経を選びました。夕刊配達が無い事で曜日によっては夕方まで学校で勉強する事ができました。
朝刊配達後の時間の使い方としてはお風呂に入り、洗濯物等の家事をしてから学校に行く時間もありました。
また、「集金有」コースでしたので、集金の有る土日はしっかりと準備して、お客様宅へ伺う事で効率的に集金をする事ができたと思います。何もない日は勉強の復習をしていました。
とにかく朝が早いですが、しっかりと自立した生活を送れるので怖がらずにチャレンジして良いと思います。
石田 真穂さん
2019年卒
ようやく寒いと思う日も減り、桜も咲いてくる時期になりました。この時期、新聞販売所では新しく入って来た奨学生たちの研修が始まり、同時に卒業生たちも巣立っていきます。
新聞奨学生の卒業生インタビューも今回が最後になります。この春、江古田にある大学を卒業し初志を貫徹した石田真帆さん。石田さんは2月行われた新聞奨学生卒業祝賀会では、総代を務めました。奨学生の多くは2年間の専門学校生が多い中で、4年間の奨学生生活をやり通した石田さんに、思い出を聞いてみました。
石田さんは神奈川県出身、大学入学当初は実家から江古田にある大学まで通っていました。通学時間がとても長く、大学一年生の夏休みに入る前に、産経新聞奨学生に応募し、奨学生生活をスタートさせました。
スタート当初の思い出を聞くと「とても卒業まで続けられそうにないと思いました。」と笑いながら語ってくれました。
大学生活4年間の中で、最初の2年間は単位の取得も含めてとても大変です。大学に行かれた方なら分かる方もいらっしゃると思います。石田さんにとってもそれは同じ、最初の二年間は体力的にもとても大変で、二年生の夏休みに一度だけ体調を崩して休みを変わってもらったことがありました。でもその時以外は休みを変わってもらうことや長期離脱もなく、約4年間の奨学生生活を全うできたそうです。
石田さんに4年間の奨学生生活を続けられた秘訣を聞くと「特に何もないですよ。」と笑って話してくれませんでした。インタビュー中に突然石田さんのスマートフォンのアラームが鳴り、理由を聞くと「夜間業務の合図です。」と教えてくれました。どうやら石田さんが奨学生生活を送ってきた秘訣は、このスマートフォンのアラームにあるようです。聞いてみると朝起きることが苦手な石田さんは、何度もアラームが鳴るように設定してあります。全てのスケジュールを忘れないよう、アラームが知らせて、学業と仕事を両立してきました。
4年間の奨学生生活での一番の思い出は、卒業を報告したお客様が寂しがってくれたこと。わが子、わが孫のように優しくそして励ましてくれたこと。決して一人の力では初志を貫徹することが出来なかった、所長も仕事を続けるうえで大きな心の支えになりました。
4月から会社勤めを始める石田さん、この記事が掲載される頃は卒業旅行中のようです。責任感のある石田さんですから、社会に出ても立派に仕事をしてくれると思います。たまにはお店に遊びに来て、卒業生OGとしてまたインタビューをさせて下さい。今後の活躍を楽しみにしています。
井口 光次さん
日本工学院専門学校テクノロジーカレッジ
電子・電気科2014年卒
NECネットワークセンサ内定
機械工学を学ぶために上京
技術者になる夢をかなえました
機械工学の開発エンジニアに憧れていたのですが、地元にはその分野の専門学校がなく上京を決意しました。学費や生活費をどうするかと悩んでいたところ、高校の先生が産経新聞奨学会を教えてくれたのです。一括で学費の借り入れができ、親への負担を軽減できて助かりました。
大雪の日の配達などでは苦労しましたが、学校の先生方も応援してくれて、同級生にも新聞奨学生が多かったので励まし合って続けました。配達が朝だけだったので、授業が終わったあとは図書館で資格試験の勉強をしたり、課外授業で展示会に行ったりと、有意義に過ごすことができました。アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展CEATEC JAPANは、特に刺激的で興味深かったです。それも東京にいたからこそ見られたもの。僕にとって新聞奨学生は、親に頼らず夢をかなえる道。念願の会社から内定をもらうことができた今、一人前の技術者になれるよう、いっそう努力していきたいです。